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    サイモン・マースデンの『幽霊城』

    • 2010.07.16 Friday
    • 17:21
    1996年の初版、2005年の待望の復刻で多くの読者に喝采をもって迎えられたサイモン・マースデンの『幽霊城』もふたたび品切れの状態を続けていた。だがこの度彼の代表作でもある『幽霊城』が再版の運びとなった。マースデンは、母国英国はもとよりアイルランド、フランス、ドイツ、トランシルヴァニア(ルーマニア)、イタリアと、欧州世界の呪われたトポスを求め赤外線による霊場撮影をライフワークとしてきた。この本の原題であるhaunted castlesとはまさに呪われ取り憑かれた城たちであり、そこは時代の権力と富の集積としての城が栄枯盛衰の果て、居城者たちの愛憎が建物に取り憑いたまま廃墟化したものである。われわれはモンス・デジデリオやジョン・マーティンの幻想的歴史的廃墟絵画を眺めるのとは異なり、城があくまで歴史的建造物であることを理解しながらも居城者の魂がいまだ其処にあるかのような息苦しさを感じてしまう。工場等の廃墟写真がある種無機的な風景としての抽象感に浸れるのに対し、呪われた城は廃墟でありながらやはり生きた建物なのだと思わざるを得ない。今世界はふたたび巨大な富と権力の崩壊のただ中にある。ここ数年、かつてない無数のバベルの塔やガラスとコンクリートの城が世界中に建ちならんだ。栄華はまたしても潰えた(あるいはこれから潰えようとしている)が、はたして現代の城は霊魂を宿すに足るトポスになるのだろうか? サイモン・マースデンの最新写真集はロシアが舞台だと言う。





    □再版された『幽霊城』

    http://www.editions-treville.net/?pid=576384


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